こんにちは、三井です。
デザインの歴史、前回はいろいろ端折った上でのアヴァンギャルドについてでしたが、今回はアール・デコについてです。(建築や家具でなく、グラフィックのみ)
アールデコは1910年〜1930年(1925年のアールデコ博から?)に流行ったデザイン様式です。
ロシアでアヴァンギャルドが台頭しているころに、ヨーロッパ・ニューヨークなどで流行していた様式なんですが、、正直いまいち特長がはっきりわからないです。
特長としては、幾何学模様、コントラストの強い色彩設計、グラデーション、近代化による鉄道のスピード感・客船の巨大さなど。ざっくり言えば、機械をモチーフにしたデザインということですかね。
個人的にはグラデーションが一番印象的でした。
例によって、巨匠毎に所感など。
アドルフ・ムーロン・カッサンドル
Adolphe Mouron Cassandre - Google 検索
日本では沢木耕太郎の「深夜特急」の表紙に使われているのが一番有名でしょうか。
iOSアプリのアイコンにも、影響を見て取れるものがあったりします(気がします)。
「Bifur」などのフォント、イヴ・サンローランのロゴも作ってます。
ポール・コラン
アールデコらしいニュアンスというか、雰囲気があります。こういうテイストはWebのデザインだとあまり見ませんが、ファッション系の広告にこういう系のデザインがありますね。
↓だいぶこじつけな感じですが。。グラデーションとか、アールデコっぽい、でしょうか?
シャルル・ルーポ
一時期、東京オリンピックのロゴ案がこれに似ているみたいな指摘もありましたね。。
dribbbleにあっても違和感ないくらい、今っぽいです。プジョーのポスター、コアントロー(リキュール)のポスターなど描いてます。
ジャン・カルリュ
コラン、ルーポ、カッサンドル、ジャン・カルリュでアール・デコ期ポスターの「三銃士」と呼ばれていたそう(ダルタニアン含めて)。
ブランドイメージを定着させるには、はっきりとした線と強い色彩が大事だと主張していたそうです。確かに、印象的なデザインが多い。
www.chateau-mouton-rothschild.com
ジョルジュ・バルビエ
アールデコっていうと、こういうイメージでした。耽美的というか、往年の少女漫画チックなデザイン。
まとめ
取り上げた作家に偏りがある気もしますが、、
グラデーションが印象的・幾何学的なフォルムはスキューモーフィズムからフラットデザインを経ての、ロングシャドウやグラデーションデザインへ引き継がれているんじゃないでしょうか。グラデーションうまく使って、イラストやアイコンデザインの参考にしたいと思います。